企業側が欲しい人材とはどのような人でしょうか。
このような悩みは企業の雇うメリットを知り、不安をなくして、面接や転職に向けて前進してもらうための記事となります。
企業はどうして人を雇うのか
企業によって様々ですが、共通することは
「会社の業績アップ」「会社を良くしたい」
こういった想いが企業にはあるからです。
しかしそれに伴い採用には大きな弊害があります。
採用にはコストが掛かる
2018年度の新卒採用における1人あたりの平均採用コストは72.6万円もの金額が掛かっております。
参考:『就職白書2019』(調査:就職みらい研究所)
ボクが求人広告の営業を3ヶ月間していた時、半年に1回ペースで数百万円かける企業もおられました。
それだけ求人広告にお金がかかります。
そのほかにも
「自社の採用サイトを制作する費用」や「会社説明会の費用」、「書類選考・面接をする費用」、「会社案内のパンフレットなどを制作する費用」などが掛かってきます。
それでも面接に来る人は数人で、売り手市場の時ははなかなか大変だったりします。
今はコロナの影響もあり、市場が変わりつつありますが、一時的でしょう。
お金をかけるだけの価値がある
それだけお金をかける必要があるのは
- 続ける人を雇いたい
- 有能な人を雇いたい
このように思っているからです。会社が成長していく上で一緒に頑張っていける人を雇いたいわけです。
企業が人材採用する目的は
企業が採用したい目的は「各々の企業に悩み」があるからです。
ではどのような悩みがあるのでしょうか。
- 仕事があるが人手が少ない
- 新たな事業を進めていくための人が欲しい
- 今まで勤めていた人が辞めてしまった
- 働き方改革で現状の働き方が合わなくなったので、人を採用したい
などが多いでしょう。
その中でも採用してもすぐに辞めてしまう企業があります。ホワイトとは程遠い企業の悩みは、採用しても続かないということ。
ボクみたいな人間がいるから悪いのでしょうか^^;
求人広告の営業をしていたときに「採用しても続かない」とのお言葉をいただきましたが、実際企業側が悪いというような感じではありませんでした。
企業側が変わろうとしない限り、その悩みは一生つきまといます。人を奴隷のように使うものだと思う企業はきっと、そういった悩みをお持ちでしょう。
もちろん、業界的にも辞めやすい業界はあります。
業界別離職率の割合
業界別の新卒3年以内の離職率
第1位 宿泊業、飲食サービス業:52.6%
第2位 生活関連サービス業、娯楽業:46.2%
第3位 教育、学習支援業:45.6%
第4位 小売業:39.3%
第5位 医療、福祉:38.4%
第6位 サービス業(他に分類されないもの):37.2%
第7位 不動産業、物品賃貸業:34.2%
厚生労働省のデータ
https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000177553_00003.html
これが業界別の離職率です。
宿泊業は夜勤もあり、1日中働くことがスタンダードなので、中々大変ですよね。
その中でこういった取り組みをしている企業もありました。こういった企業は人気がありそうですね。
企業側もどうにかして、辞めないような取り組みをしているところが増えてきております。
昭和の時代は退職金制度が当たり前でした。定年まで働いて退職金をもらう。これが定番の流れでした。しかし、その時代は終了して、転職がスタンダードになっております。だから企業は辞めない工夫をしなくてはいけなくなり、また働き方改革もあり、環境を整える企業が増えてきたのでしょう。
逆に働き手はどのようなところを決め手としているのか
成長期待
自らの成長が期待できる(47.1%)
福利厚生・手当
福利厚生(住宅手当等)や手当が充実している(37.8%)
労働環境・待遇
希望する地域で働ける(37.0%)
年収が高い(18.4%)
社風・職場の人間関係
会社・団体で働く人が自分に合っている(27.5%)
会社・団体の理念やビジョンが共感できる(22.2%)
安定・成長性
会社や業界の安定性がある(29.5%)
会社や業界の成長性がある(20.2%)
リクルートの調査結果
https://www.recruit.co.jp/newsroom/recruitcareer/news/pressrelease/2019/190131-01/
一番の期待は成長が期待できるという結果になっております。
おそらく成長が期待できる会社は仕事を任せてもらえたり、しっかりと休みが取れたりと働きやすい環境もボクは含まれているのだと思います。
その中で、企業側としては長く続けて、業績アップにつながる行動をしてほしい。そう思っております。
中には独立してもらってもいいという企業もあります。それはお金が一番の理由でしょう。
できる人は給料をあげていく必要がありますが、企業としても限度があります。その範囲を超えてしまうと、その人にかかるコストとの費用対効果が合わなくなってしまうのです。
建築設計などは結構あったります。設計料をもらえればいいのですがなかなかそうもいきません。
ベテランでも中堅でも新人でもクライアントからもらえる金額が同じなら、ベテランはいらなくなっていきます。そういった事情もありますので、独立推奨している企業も中にはありますが、大抵の企業の場合はそこまで年収が上がらなくなってきます。
それで満足する人もいれば満足しない人もいます。士業や専門的な職はこういった傾向にあるでしょう。
とはいっても多くの企業としてはずっといてほしいというのが現状です。
しかし、使えない人材を雇うのもリスクとなります。
企業側が採用することで一番イヤなことは!?
一番企業側としてイヤなことは、使えない人材が永久に居座られることです。
仕事できない、仕事しない人は会社にとって疫病神でしかありません。金食い虫です。業績アップにも繋がらずに、ただその人に給料を支払っていかないといけないのですから。
また、そういう人はできる人にまで邪魔をして、返って業績が下がってしまう恐れがあるのです。
どちらかというと、長く続けられるというよりは、しっかりと活躍できる人を企業側は求めております。
仕事のできる人>長く続けられる人
初めは仕事ができなくてもいい
企業側は、採用時にそこまで求めておりません。即戦力で給料が良かったら別ですが、、。
大抵の場合、「はじめからできる」ということを求めていないのです。
どの会社に行ってもそう感じました。
しっかりと教育をして、できるように育てていくのが一般的です。
なので、面接や選考で企業側が見るポイントは、仕事に対する姿勢です。
できるできないは正直見てみないとやってみないとわかりません。履歴書、経歴書で判断するしかないのです。
試用期間を設ける会社も
雇って「あれ?この人は違った」ということがないように、試用期間を設けている会社もありますが、試用期間で辞めさせることはそうそうないです。
実は、試用期間であっても、解雇に関する会社の裁量には制限が設けられています。
試用期間とはいっても労働契約が締結されている以上、本採用の拒否は解雇に当たり、法律上解雇には一定の制限が設けられているからです。
労働契約が成立していない段階、つまり採用前であれば会社は自由に断ることができますが、試用期間はすでに労働契約が成立していて、単に会社側に解約権があるというだけなので、解雇するにも理由が必要となるのです。
そうは言っても、企業としてはとても慎重に選考しないといけません。
ではどうするのか?
経験者を雇うことでリスクを軽減
企業として安心するのは、経験者でしょう。
経験者を雇う理由は、「その仕事の大変さを知っている」ということと、「教育に時間がかからない」ということです。
その結果、少ない手間で、業績アップにつながるのです。
つまり、やめる要素が少ないことでやめる確率も下がり、即戦力が期待されるというメリットが非常に大きい結果になります。
未経験でも可能としている企業は、人を多く集めて、より精査していこうとしているわけです。
未経験でもしっかりと成長していく見込みがある人材は採用しても費用対効果が見込めるというところでしょう。
もしもあなたが未経験なら、企業は経験者を採用するよりも多くのリスクを生じます。
採用されるためには、採用するメリットがそのリスクを上回る必要があるのです。
採用するメリット>リスク
面接で聞かれる!?採用するメリットは何かはどう答える?
そう質問されることもあるみたいですね。おそらく企業側も不安なのでしょう。
ボクがそのような質問されたら、自分で考えろと言いたいところですが、、。まっそんな質問する会社は行きませんねww
要はリスクを上回る、メリットがあれば採用したいのです。
未経験はとにかく、やる気と続けていく姿勢を全面的にアピールすることをお勧めします。
やる気は行動である程度は示すことができます。未経験なら週末勉強してその分野の仕事を個人でとってみたり、資格を取ろうとしてみたりと、いくらでも示すことができます。
その行動を企業に提示して、「続けていく意向と成長できる環境がある」という想いを伝えればいいのではないでしょうか。
そういった前向きな姿勢だと未経験でも、採用して活躍してくれそうだ。と思ってもらえるでしょう。未経験ではなくても原理は同じです。
あとは企業にあった性格が判断基準になったりします。
まとめ
人材採用を行う企業は
- 続ける人を雇いたい
- 有能な人を雇いたい
と思っております。
リスクやお金かけてまで、採用するメリットがあなたにはあるのでしょうか。もしもあなたが、面接を受ける企業もしくは入りたい企業で「活躍でき、楽しく働けそうだ!」と思うのであれば大いにメリットがあると思います。
企業側にとって欲しい人材となれるように、対策はしっかりと取りましょう。頑張れば必ずじぶんの進むべき道が開けますので、諦めずにじぶんを信じて前を向いていきましょうね。
もしも面接で落とされたとしても、「その会社では成長できなかったんだな」と前向きに捉えて次に進みましょう。
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